虐待を考えるシンポジウム
以前、3/13に大阪市学童保育連絡協議会主催で朝日新聞厚生事業団助成事業の「虐待に至らない為に学童保は何が出来るか」と題するシンポジウムが開催され参加して来ました。
コーディネーターは「子どもの貧困」に造詣が深い立教大学の浅井春夫先生がわざわざ混乱している東京から来て下さいました。
シンポジストは市内の学童保育の保護者であり、アメリカ在住が長く国際結婚をしておられるマクルへニー佳子さんの欧米と日本の文化の違いから感じる意見として、本音と建前や謙遜の文化が虐待を助長しているのではとの意見がありました。
又、大阪市の学童保育の保護者でもあり市内で保健師を長年務めた、現場からの児童相談や実際に親を逮捕するまでに持って行く様々なネットワークの話など大変示唆に富んだお話をして下さいました。
さらに、NPO法人大阪障害者センターの井上泰司氏の大阪府下で起こった障害者施設における虐待の例をあげながら、虐待に「ここまでなら良い」「これは悪くない」と言う発想は無い!福祉施設でももっと子ども達や障害者の人権意識を持つ事の大切さを詳しく話して下さいました。
浅井先生の受け手がハラスメントと感じればそれは虐待だと言う発言が印象に残りました。
実際フロアからの発言として、学童保育で行っているチャンバラ等の遊びはどう考えたら良いのかと質問したところ子ども達が楽しんでいる場合大いにやってもらって良いとも行って下さり、実践的に積み上げて来た遊びやスポーツの意味も考えさせられました。
又、アウトリーチ戦略(英語で手を伸ばすことを意味する。福祉などの分野における地域社会への奉仕活動、公共機関の現場出張サービスなどの意味で多用される)の大切さ等、実際、学童保育で子ども達と対峙する上で考えて行かなければならない事が沢山学べたシンポジウムでした。
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